おとりつぶし! 朝日新聞「記事審査室」の珍事

憲法が保障する言論の自由を新聞社自身が否定。「リベラルな朝日」で何が起きているのか――。

2024年6月号 DEEP

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朝日新聞社は今春、大正時代から続く由緒ある記事審査室を廃止した。室員の青木美希さんの反乱に手を焼いた経営陣が「おとりつぶし」にしたのである。彼女の「自爆テロ」も辞さない直情径行的な振る舞いによって、あっけなく全滅した朝日記事審査室の珍事を紹介しよう。

敏腕記者に八つ当たり?

ことの発端は、青木美希さんが2020年、記事審査室に異動したことにさかのぼる。彼女は北海タイムスを振り出しに北海道新聞を経て2010年、朝日新聞社に入社。同社特別報道部記者時代に「手抜き除染」のキャンペーンで新聞協会賞を受賞した敏腕記者である。これまでに『いないことにされる私たち』(朝日新聞出版)などを上梓し、対外的には「ジャーナリスト・作家」と名乗る。そんな彼女が、朝日社内では「窓際族が集まる閑職」といわれる記事審査室に異動となり、21年10月、このときの上司の松村茂雄室長に「本を書き下ろしたい」 ………

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