2008年7月号 BUSINESS [ビジネス・インサイド]
スカイマークがダッチロールを始めた。5月末に退職したパイロット2人の補充が間に合わず、大量の欠航を出すことが明らかになったが、内情はさらに深刻だ。航空会社の生命線である運航現場で人材流出が止まらないのだ。5月の2人は「ごく一部」。3月頃に7人のパイロットが辞めたといい、「いつ事故が起きてもおかしくない」と関係者は眉を顰める。国土交通省によれば、同社はボーイング737—800(B3)6機、同767—300(B6)4機を保有。これに対してパイロットは6月1日時点でB3が機長23人、副操縦士22人。B6が機長21人、副操縦士17人。パイロット数に法の定めはないが「便数からすれば、まったく余裕がない綱渡り状態」(関係者)。同社の元幹部は「表向きは機材繰りだが、実際は人繰りがつかず欠航したことがあった」と打ち明ける。パイロット流出の背景には待遇への不満がある。同社は業界で「パイロット養 ………
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