公的資金返済の腹を固めた細谷会長。巨額の追加増資を決めた三井住友の次の一手に注目。
2010年2月号 BUSINESS
2003年5月の実質国有化から7年、りそなホールディングス(HD)を軸とする再編機運が高まってきた。これまで金融再編に消極的だった細谷英二会長兼最高経営責任者(CEO、64)が、りそなの経営から退くことを前提に、「今年中に実質国有化から抜け出す道筋をつける意向を固めた」(金融庁筋)ためだ。ムードを察知した三井住友フィナンシャルグループ(FG)は「りそな統合」のシミュレーションを密かに再開。年明けに8千億円超の追加増資を発表した三井住友が「成長戦略」を描くには、りそなを呑み込んで、信託を含むフルライン体制を整えるのが早道だ。一方、昨年末、1兆円の追加増資を発表し、財務余力のある三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)も「条件次第」としながらも、りそなHD傘下の埼玉りそなや信託業務の取り込みに「色気を見せている」(金融庁筋)。
過去にも「りそな再編説」は浮上 ………
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