2010年5月号 連載 [政々堂々 第17回]
7月の参院選が近づき、永田町が一段と流動化している。鳩山邦夫元総務相に続いて与謝野馨元財務相が自民党を離党し、与謝野は平沼赳夫元経済産業相らと新党「たちあがれ日本」を立ち上げた。さらに東京都杉並区の山田宏区長も中田宏前横浜市長や斎藤弘前山形県知事らと新党をつくる意向を表明した。いずれも参院選で10人程度の独自候補を擁立する構えだ。新聞はじめ大手メディアは相次ぐ新党結成を、第三極を模索する動きと伝えている。目先はその通りでも、やや長い目でみると本質を見誤るかもしれない。まず野党側が液状化した。それは民主党分裂を促す触媒となって、やがて全面的な政界再編につながる可能性がある。言い換えれば、第三極はおそらく第三極として完結しない。自民党、民主党、それに第三極という枠組みがずっと続くのではなく、自民、民主両党も内部分裂し、政策を軸に第三極を巻き込 ………
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