ツイッター、フェイスブック掲載を認めた米SECガイダンスで、新聞の金城湯池が崩壊する。
2013年6月号 BUSINESS
5月7日夕、ナスダック上場の米不動産ウェブサイト「ジロー(Zillow)」が前代未聞の決算発表会を開いた。SNS(交流サイト)のツイッターを使って、アナリストらとの質疑応答に応じたのだ。ジローはインターネットを利用した不動産取引の仲介・情報提供を生業(なりわい)としており、もともとネットの造詣が深い。創業者で最高経営責任者(CEO)のスペンサー・ラスコフ氏も3万5千人のフォロワーを抱えるツイッターの使い手だが、SNS経由の発表会は米国企業でもほとんど前例がない。慌てたのが新聞メディアの記者たちである。上場企業の決算発表は、自社のウェブやブログにリアルタイムで記者が説明会の実況中継記事を書き、その後に人気のあった記事を紙面化するのがネット時代の「記事化の流れ」として確立している。だが、発表側のSNSで質疑応答が完結してしまうと、記者は仕事がなくなる。読者が発表 ………
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