スキャンダルまみれでも内閣支持率は30%もある。野党に対抗する手段はあるのか。
2018年5月号 POLITICS
財務省の公文書改竄が露見して、森友事件はついに「安倍夫妻の疑惑」として世界で報じられた。防衛省のイラク日報隠蔽問題や加計問題を「首相案件」と記す内部文書も発覚し、安倍内閣は今や疑惑まみれだ。スキャンダルばかりでない。あれほど従属していたトランプ米大統領にはしごを外され、北朝鮮を巡る国際情勢に日本は完全に取り残された。株高を作り上げてきたアベノミクスも行き詰まりつつある。まさに内憂外患である。マスコミの世論調査で、50%を超えていた内閣支持率が急落したのは当然だ。だが、政界事情通が注目しているのは「急落」ではない。これほど満身創痍なのに、内閣支持率が3割を一向に深く割り込まないことだ。永田町では「内閣支持率が30%台で黄信号、20%台は危険水域、20%割れで退陣」といわれる。鳩山内閣は17%、菅内閣は14%まで下落して退陣に追い込まれた。森内閣は一桁 ………
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