「日成ビルド」放蕩社長とつるんだ「とんでもない奴」

特別調査委が「反社密接交際者」と認定したのはインボイス創業者の木村育生氏。さすがに酷ではないか。

2019年6月号 BUSINESS

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立体駐車場建設のスペースバリューホールディングスが4月11日に公表した調査報告書は、ある意味秀逸な内容だった。同社の名前を見てぴんと来る人は少ないに違いない。昨年10月に実施した持ち株会社化の前の社名、日成ビルド工業の方が馴染み深いだろう。2018年3月期の売上高は766億円、経常利益は39億円と、それなりの高収益を誇る中堅企業だ。そんな同社がガタガタし始めたのは今年2月中旬のこと。マレーシア事業で資金使途に不明朗な点が浮上したことなどから弁護士や会計士らで構成する特別調査委員会を設置することとなった。それから約2カ月を経て200ページ近い調査報告書がまとめられたわけである。

「2代目社長」は即刻辞任

当初、不適切会計の解明を託された調査委だが、途中から創業家2代目の森岡篤弘社長(当時)による行状の数々を暴くことに焦点が移っていった。森岡氏が36歳の若さで創業者の弘氏(故人)から社長 ………

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